【高校野球】白いスパイクと黒いスパイク、どちらがより涼しいか?温度で比較

高校野球

最近の高校野球の試合では、白いスパイクが目立つようになりましたが、その背景にはどのような理由があるのでしょうか?

特に暑い季節において、黒いスパイクと比較した際の白いスパイクの涼しさの効果を探ります。

近年、例を見ないほどの高温が続いている中で、暑さ対策として2019年から夏の甲子園大会で白いスパイクの使用が始まりました。

 

<この記事で解説する内容>

・白いスパイクと黒いスパイクの温度差
・近年の平均気温の変化
・白いスパイクを選ぶメリット

 

白いスパイクと黒いスパイク、温度はどれくらい違う?

白いスパイクと黒いスパイクの間には、具体的にどれだけの温度差があるのでしょうか?

スポーツ用品メーカーのミズノが行った独自の調査によると、以下の条件での実験が行われました。

日時:8月27日、10:30から16:30
場所:テニスコート隣の人工芝
天候:晴れ、最高気温32度

この条件で行われた測定では、黒いスパイクと白いスパイクの内部および表面温度において約10度から20度の差が確認されました。

●シューズ内部温度

黒スパイク:最高約53℃
白スパイク:最高約43℃

●シューズ表面温度

黒スパイク:最高約70℃
白スパイク:最高約50℃

スパイク内の温度が低いことは、汗の量を減らし、蒸れを防ぐため、疲労の軽減や熱中症予防に効果的です。

現在、白スパイクの使用は任意で、義務付けられていませんが、各学校や団体には積極的な導入が推奨されています

 

記録的な高温が示す影響と対策

甲子園大会の気温と湿度の実態

甲子園大会期間中は、気温が平均で約33℃に達し、最高気温はしばしば35℃以上を記録します。

また、湿度は80%を超えることもあり、これにより体感温度はさらに高くなります。

実際、体感温度は平均で38℃、最高で45℃に達することがあり、黒土のマウンドでは体感温度が55℃にもなることが報告されています。

このような高温多湿の条件下でのプレイは、選手にとって大きな負担となります。

日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」によると、これらは激しい運動を中止すべき厳重警戒レベルに相当します。

選手の健康管理として、これに対する適切な暑さ対策が求められます。

 

過去120年の気温変動とその影響

気象庁のデータによると、1900年の8月の平均気温は26.1℃でしたが、2020年にはそれが29.1℃まで上昇しました。

これは120年間で3.0℃もの上昇を示し、特に最高気温の上昇が目立っています。

1900年の8月の最高平均気温は30.5℃でしたが、2020年には34.1℃まで上がっています。

猛暑日の増加や熱帯夜の頻発など、昼夜を問わず気温が下がりにくい状況が続いています。

これらのデータから、日本の夏の過酷さが増していることが明らかであり、高校野球を含むスポーツイベントにおいても、時代に合った対策の検討が必要です。

 

おすすめの白スパイクトップ3

ミズノプロ

ミズノプロのスパイクは、他のモデルと比べて価格は高めですが、それに見合う耐久性と軽量性を兼ね備えています。

特に高パフォーマンスを求める選手に最適で、どんなプレイヤーにも適応する汎用性があります。

特に、負荷が大きいポジションの選手、例えば投手に強くお勧めします。

●特に適した選手タイプ
・耐久性と持久力を重視する先発投手

 

アシックスゴールドステージ

アシックスのスパイクは、その高い品質とパフォーマンスで「シューズのアシックス」と称されています。

スピード重視のデザインで、靴底には高強度のバーを搭載し、迅速な加速を支援します。

プロ選手にも愛用されている理由がここにあります。

●特に適した選手タイプ
・スピードを活かすプレースタイルの選手

 

SSKプロエッジ

SSKは野球専門のメーカーとして知られ、提供する白スパイクは高品質で知られています。

全面的にクッション材を配置し疲労軽減を図りつつ、金具の特殊配置で安定した動きを支援し、瞬間的な動作にも対応します。

●特に適した選手タイプ
・走攻守にバランスの取れたオールラウンダー

 

まとめ:白いスパイクと黒いスパイクの利点と対策

この記事では、最近の高校野球で目立ち始めた白いスパイクの利点と、それがプレイヤーに与える影響について検証しました。

研究結果によれば、白いスパイクは黒いスパイクと比較して明らかに温度が低く、これが疲労軽減や熱中症予防に効果的であることが確認されました。

また、甲子園大会のような猛暑条件下でのスポーツイベントにおける暑さ対策としての有効性も示されました。

さらに、過去120年間の気温データを分析し、日本の夏がより厳しくなっていることを明らかにしました。

このような状況下で、スポーツイベントにおける適切な対策がますます重要になっています。

最後に、ミズノプロ、アシックスゴールドステージ、SSKプロエッジの各スパイクがそれぞれどのタイプの選手に適しているかを検討しました。

これらの情報は、選手が自身のプレースタイルに合ったスパイクを選ぶための参考になるでしょう。

今後の高校野球、特に夏の大会においては、白いスパイクの使用が推奨される理由が明確です。

選手の健康を守り、最高のパフォーマンスを発揮するために、この情報を活用して適切な選択を行うことが求められます。

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