プロ野球選手の中には、ランニングで下半身を鍛えている人もいますが、ダルビッシュ有選手のようなトップ選手からは「ランニングはあまり役に立たない。筋力トレーニングがより効果的」との意見も聞かれます。
このため、ランニングの有効性には賛否両論があります。
プロの世界では、ランニングが必要かどうか意見が分かれている状況ですが、では子供たちの野球トレーニングではランニングはどうでしょうか?
この質問に答えるために、以下の点を具体的に分析しました。
<この記事で学べること>
・子供の野球トレーニングにおけるランニングの効果
・ランニングトレーニングのプログラム内容
・ランニングする際の注意点
・おすすめのランニング用トレーニングシューズ
小学生にとって走り込みはどれほど重要か?
結論から言うと、過度な走り込みは避けるべきですが、野球を行う上で必要な最低限の走り込みは効果的です。
最初に理解しておくべきは、走り込みで鍛えるべき筋肉や目的が、短距離走と長距離走で異なるという点です。
一般的に「走り込み」というとフィールドを何周も走るイメージがありますが、走り込みの形はそれだけに限りません。
【短距離の目的】
・スタートダッシュを改善する
・瞬間的な加速力を強化する
野球は継続して長時間走るスポーツではなく、むしろスタートダッシュや瞬発力が求められます。
守備や走塁でこのような能力が特に重要になることは理解しやすいはずです。
子供の頃からこれらの能力を鍛えることにより、技術的なスキルの向上にも寄与します。
早い段階で体をコントロールする感覚を養うことは、技術の向上に直結します。
【長距離の目的】
・全身のバランス感覚を鍛える
・基本体力を向上させる
長距離走は主にこれらの目的で行います。
長距離を走ることで体のバランスが崩れやすくなり、これがプレーに直接影響を与えます。
試合の後半でも動きを保ち、集中力を維持することが可能になります。
基本体力の向上も重要で、攻守の切り替えが頻繁に行われる野球では、ベンチでの休息だけでは体力は保たれません。
ランニングは体力維持に最適な運動で、試合の最後まで活動的に動くことを支えます。
小学生の場合、体の発達が進んでいる途中なので、無理な筋トレよりも基礎体力の向上に努めることが望ましいです。
これから短距離と長距離の走り込みに適した量についても詳しく解説していきます。
少年野球の効果的な走り込みトレーニングプラン
短距離トレーニングのメニュー
・ベースランニング競走
・実践型シートバッティング
単純なダッシュだけではトレーニングの効果が限られます。
試合状況を模倣したトレーニングが重要で、何より子どもたちが楽しめるような環境を整えることが最も大切です。
例えば、ベースランニングではチームを二つに分けて競争を行い、シートバッティングでは優れた走塁をした選手をみんなで褒めることで、楽しく能力向上を図れます。
走り込みトレーニングは退屈に感じることも多いですが、楽しい要素を取り入れることで子どもたちのモチベーションを維持しましょう。
長距離トレーニングのメニュー
・個別ペースでの長距離走
・中強度ランニング
各自のペースで最低15分以上を目指し、選手の年齢や体力に合わせて調整します。
15分以上走ることで選手の体力差が明確になり、体力の現状を把握するのに役立ちます。
中強度ランニングは通常のジョギングよりも少し速いペースで行い、全力疾走にはならない程度に保ちます。
このトレーニングにより心肺機能や下半身の強化が促されます。
このプログラムでは、50mから100mの距離を設定し、基礎体力の向上を目指します。
子供の走り込みトレーニングの注意点
走り込みトレーニングを計画する上で特に注意すべき点がいくつかあります。
以前に短距離トレーニングのセクションで触れたように、【子供たちが楽しむこと】が最も重要です。
このポイントを見過ごしてはなりません。子供たちは何をするにも「楽しいかどうか」でその活動を評価します。苦痛で退屈なトレーニングは、理論的には彼らのパフォーマンス向上に寄与するかもしれませんが、子供たちが積極的に取り組むことは難しいでしょう。
トレーニングが楽しいと感じるような工夫を凝らすことで、子供たちのモチベーションを維持し、長期的な成長を促すことができます。
是非参考にしてください。
子供向け野球トレーニング用シューズの選び方
野球のトレーニングでは、通常のランニングシューズよりも野球専用のトレーニングシューズを使用することをおすすめします。
長距離走用のランニングシューズがマラソン向けに最適化されているのに対して、野球では短距離ダッシュや急な方向転換が多いため、より頑丈で耐久性に優れたトレーニングシューズが適切です。
ミズノ
ミズノのグローバルエリートシリーズは、その品質とデザインで高く評価されています。
ミズノプロと並んで人気があり、高品質で選びやすいトレーニングシューズとして推薦されます。
ゼット
ゼットのプロステイタスシリーズは、高品質な素材とシンプルで印象的なデザインが特徴です。
野球プレーヤーにとって必須の安定性と快適な履き心地を提供します。
アシックス
アシックスはもともとシューズ専門ブランドとして知られ、野球用品市場への後発参入ながら、その品質と技術力で高い評価を得ています。
特に足元の快適さに定評があり、イチロー選手が使用していたことでも有名です。
履き心地を重視するならアシックスが最適です。
まとめ
子供の野球トレーニングにおいて、専用のトレーニングシューズを選ぶことで、効果的な走り込みが実現できます。
筋トレは中学生以降でも十分ですが、小学生の間から適切なシューズを使うことで下半身の強化と体力向上が期待できます。
この記事が役立つことを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!